同じ世代の友人とツーリングへ
リターンライダーとしてバイクに乗る楽しさを再発見したら、次に考えたいのがツーリング。かつての仲間と再び走る機会を持つのも良いし、新たなバイク仲間を作るのも素晴らしい。
しかし、若いころとは違い、無理は禁物。体力や判断力の変化を理解し、安全に楽しむための準備が欠かせない。ここでは、同じ世代の友人とツーリングを楽しむためのポイントを紹介する。
ツーリング計画の重要性
若いころは思い立ったらすぐに出発、ということもあったかもしれないが、リターンライダーには綿密な計画が欠かせない。
走行距離とルートの設定
長時間のライディングは思った以上に体力を消耗する。無理なく走れる距離を考え、適度に休憩を挟むことが大切。
また、道の選び方にも注意が必要。交通量の多い幹線道路よりも、適度に流れる郊外のルートが快適。ワインディングロードを楽しみたい場合でも、無理なく走れる道を選びたい。
休憩ポイントの確保
ツーリングの途中で適度に休憩を取ることが、快適に走るコツ。休憩場所には、飲食店や道の駅など、体を休められる環境が整っている場所を選ぶと良い。
特に、同世代のライダー同士なら、休憩時の会話も楽しみのひとつ。互いのバイクや装備、過去の思い出話に花が咲くことも多い。
無理をしないライディング
若いころの感覚で走ると、思わぬ危険に直面することもある。特に注意すべきポイントを押さえておこう。
ペース配分を意識する
「昔はこのくらい走れた」といった記憶を頼りに長距離を走るのは危険。体力の低下や視力の変化による影響を考え、無理のないペースを守ることが大切。
また、仲間とのツーリングでは「ついて行こう」と無理をすることが事故につながることもある。自分のペースを守り、無理のない範囲で走ることを心がけたい。
走行前の体調チェック
朝起きたときに体が重い、疲れが残っていると感じたら、無理に出発しないのも選択肢のひとつ。
特に長距離ツーリングでは、事前にしっかり睡眠を取り、体調を万全にしておくことが重要。疲れを感じたら無理をせず、途中で宿泊するなどの対応も視野に入れよう。
安全装備の重要性
リターンライダーにとって、安全装備は非常に重要なポイント。バイク事故のリスクを最小限に抑えるためにも、適切な装備を整えておこう。
プロテクターの装備
ヘルメットはもちろんのこと、胸部・肘・膝のプロテクターを装備することで、万が一の際のダメージを軽減できる。
特に、胸部プロテクターは重要なアイテム。バイク事故での致命傷の多くが胸部への衝撃によるものだと言われている。
エアバッグジャケットの活用
近年では、ライダー用のエアバッグジャケットも登場している。着用することで、転倒時の衝撃を軽減できるため、安全性を重視するリターンライダーにとって有効な選択肢となる。
体力維持とバイクの取り回し
バイクの操作には筋力や体力が必要。リターンライダーとして快適に走るためには、日頃の体力維持も意識したい。
バイクの取り回しを練習する
バイクを押し引きする場面は意外と多い。駐車場での移動やUターンの際に、自分の力でバイクをコントロールできるかどうかは重要なポイント。
大型バイクに乗る場合は、転倒時に引き起こせるかどうかも確認しておくと安心。重い車体を扱う自信がない場合は、軽量なモデルを選ぶのもひとつの方法だ。
軽い運動を取り入れる
日頃から軽い筋トレやストレッチを行い、体の柔軟性を保っておくことで、長時間のライディングによる疲労を軽減できる。
特に、腹筋や背筋を鍛えることで、前傾姿勢のバイクでも快適に走れるようになる。
リターンライダーのためのバイク選び
バイク選びも重要なポイント。自分の体力やライディングスタイルに合ったモデルを選ぶことで、快適に走ることができる。
中型バイクと大型バイクの選択
リターンライダーの中には、大型バイクで復帰する方も多いが、体力的な負担を考慮し、まずは400ccクラスで感覚を取り戻すのもおすすめ。
中型バイクは軽量で取り回しやすく、街乗りからツーリングまで幅広く対応できる。一方、大型バイクは長距離の安定性に優れ、高速道路でも快適に走れるのが魅力。
電子制御技術の活用
最近のバイクには、ABSやトラクションコントロールなどの電子制御技術が搭載されているモデルが増えている。これらの機能を活用することで、安全性を高めることができる。
ツーリングの締めくくり
無理をせず、自分のペースで楽しむことがリターンライダーのツーリングの大前提。
仲間との時間を大切にし、ゆっくりと景色を楽しみながら走ることで、若いころとは違うバイクの魅力を再発見できるはず。
安全と楽しさを両立させながら、充実したツーリングライフを送ろう。